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论文标题    プロトコル分析は何を明らかにしたか―習得メカニズムを探る研究の概観から―(What has Protocol Analysis Brought to Light?: From an Overview of the Research on Acquisition Mechanism
作者    张文丽
发表/完成日期    2008-10-01
期刊名称    『言語文化と日本語教育』
期卷    特集增刊号《二语习得研究最前线》
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论文简介    プロトコル分析(protocol analysis)は、心理学の分野で問題解決、記憶などの研究に利用されて1世紀が経つが、言語習得の分野でも認知プロセス、学習ストラテジーなどの研究に使われている。本稿は、プロトコル分析を使った研究を概観し、プロトコル分析が目に見えない習得メカニズムを探索するツールとしてどのように利用されているかを紹介し、その有効性について考察する。まず、第1章では、プロトコル分析の背後にある内観法やプロトコルのタイプを紹介する。次に、第2章では、プロトコル分析の妥当性に関して心理学や第2言語習得研究の分野でどのような議論があるか、信頼性を高めるためにどのような手続きが必要かについて述べる。続いて、第3章では、プロトコル分析が第2言語習得研究の分野でどのように使われているかについて、「インプット」「アウトプット」「顕在的知識」「フィードバック」という習得に直接的な影響を及ぼす4要素の観点から概観し、プロトコル分析を使うことで何が明らかになっているかについて考察する。プロトコル分析がインプット理解とアウトプット活動で使われるストラテジーの解明に役立ち、顕在的知識に対するアウェアネスやフィードバックに対する気づきなど習得メカニズムの探索に貢献してきた事実を検討する。最後に、第4章では、プロトコル分析が複雑な習得メカニズムの解明に大きな貢献ができる可能性を示唆する。